最近ではローンでお墓を購入するケースが多いブログ:17-05-03
引っ込み思案な子どもだったオレが、
小学5年生のときに、学芸会の劇の主役を演じることになった。
それはオレにとって、大きな事件だった。
「絶対見に行くからね!」
いつも明るいママが言った。
オレが世界で一番喜ばせたい相手がこのママであった。
当時、我が家は裕福とは言いかねる状況でしたが、
それでもお父さんとママは一生懸命働いて、
オレたち兄弟三人をどうにかこうにか育ててくれていた。
当日、オレは熱演した。
ダンボールの帽子を被り、
思春期の入り口に差し掛かった子どもには少々照れくさい
「泣く」という演技もこなした。
家に帰るなり、
ママが「すっごく良かった!あんたが一番上手だったよ!」と、
それはもう手放しで絶賛してくれた。
しかしそのよる、
年子のお兄さんの言葉によって、オレは事実を知る。
「一番上手!」どころか、
ママはオレの「熱演」を見てもいなかったのだ。
お兄さんは学芸会の運営委員で、
体育館の戸口を開閉する係をしており、
オレの出番の時は、お兄さんもママを待ち構えていたのだが…
「幕が開いても母さん来なかった。
お前の出番が終わって、幕が閉じてる最中にあわてて入ってきたんだよ」
ママの居ないところでお兄さんは言った。
オレはがっかりした。
先生にでも級友にでもなく、ママに捧げた演技だったのに…
見てもらえなかったことは悲しかったが、
ママへの失望や怒りは沸いてこなかった。
ただ、
いつも物を入れすぎて
不格好になっている仕事用の鞄をブラ下げ、
息をきらしながら、
慌てて体育館に向かっているママの姿が浮かんだ。
仕事をこなしながらも
きっと1日中オレのことを考え、
精いっぱい調整して、それでも間に合わなかったのだ。
ママこそ、本当は泣きたかったに違いない。
「熱演」をしたのはママの方だったのだ。
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